第10回の学びを終えて。

こんにちは。はたちゃんです。

 

今回は六神通の内の天眼通、天耳通の願文を中心に学びました。

今回の発表にあたり初めて『無量寿経』を現代語訳の文章ではありますが、事前にざっと読み通してみました。するとその中に「独生独死独去独来」の前の文章にあたりますが、浄土に往生しようとしない人々の迷いの生活の姿が書かれているところがありました。その描写が現代の私たちの生活の有り様をズバリ指摘しているようでびっくりました。1000年以上昔に書かれた文章なのにそれがそのまま今の時代にも通じるものであり、昔も今も同じようなことで人は迷って来ているのだなぁと感じさせられるものでした。

所感として、敢えて不便にすることでお客さんとのコミュニケーションを取ろうとしているスーパーの例を挙げました。すると参加者から様々な意見が出てきました。

思えば寺に入る前までは、こんなに人生について語り合うということがあまりありませんでした。人との会話といっても上っ面の話が多かったように思います。こうやって真面目に人生や社会について話し合える仲間や場所があるというのは有難いことだな~と改めて感じました。私の家の周りでもだんだん一人暮らしの人が多くなってきていて、すごくにこやかで社交的そうな感じの人でも普段ぜんぜん人と会話をしていないという人が増えてきています。私の住んでいるような田舎でもそうなのですから、都会に住んでいる人たちは尚更でしょう。きっと仕事以外でのまともなコミュニケーションを取っている人は、今の日本においてかなり少ないのではないかと思います。ですから今こうやって、コミュニケーションをとれる仲間や場所を与えられているというのは当たり前ではなく幸せなことなのだと感じさせられました。

今回の願文は天眼通と天耳通と両方とも「天」が付きます。そして今回は10回目。会長もワニの手を食されました。全体的に「手ん」にまつわる学びでした。

第十回勉強会のお知らせ

もうすぐ七夕。七夕飾りが軒先に揺れています。梅雨明けはもう少し先ですかねぇ。みなさま、いかがお過ごしですか。

さて、光遠会の第十回目の勉強会の詳細は以下のとおりです。

日時: 2015/07/10(金), 18:00-20:00
場所: 難波別院 北広間(蓮師の間)
範囲: 宮城顗『大無量寿経講義 二十一』(大地の会, 1998), 第八十二講, pp. 31-53
発表者: 秦井 祥雅さん

場所は研修ホールが使えないため、本堂右側の北広間(蓮師の間)となっています。

それでは、みなさま、万障お繰り合わせの上ご参加くださいませ。

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