第35回勉強会のお知らせ

日増しに寒さもつのり、吹く風に冬の到来を感じるこのごろですが、いかがお過ごしでしょうか。

さて、11月の学習会は以下の通りです。御正忌報恩講の御満座法要厳修の、その夕方です^^;

日時: 2017/11/28 (火曜日), 18:00-20:00
場所: 難波別院 事務所会議室
範囲: 宮城顗『大無量寿経講義 二十七』(大地の会, 2001), 第106講, pp. 37-64
発表者: 越本 達了さん

開催場所は前回と異なり、研修ホール「孔雀の間」というところです。研修ホールの2階で普段ほとんど行くことがないので、お間違いのないようお越しください。11月の内容は前回から引き続いての第18願の講義と、後半から19願の内容に入っています。大経講義「27」のテキストは 光遠会のサイト にアップしていますので、ダウンロードしてご利用ください。多くのみなさまのご参加をお待ち申し上げております。

さて、遅ればせながら『この世界の片隅に』観ました。

反戦映画として、また、いくつかのシーンについて、批評家の否定的な意見もあるようですが、大方の評価の通り、私は素晴らしい映画として心に深く残りました。水墨畫タッチの柔らかいアニメーションの中で、貧しいながらも心豊かな戦中戦後の日常生活が淡々と流れつつも、陰鬱な戦禍の大きな陰が徐々に迫ってきます。小学生の頃、講堂に集まって『はだしのゲン』を観たのを思い出していました。今の子供たちもまたこの映画を観て、「すず」への感情移入を通して、あの極めて強いインパクトを持った映画とは違った形ではあれ、やはり戦争の悲しさややるせなさを心の奥深くに刻み込むのではないかと感じます。

映画冒頭のコトリンゴが歌う「悲しくてやりきれない」が、ことさらに響くんです。私は、このシーンですでに泣きそうになりました。ほんとうに、悲しくてやりきれない…