光遠会の輪読テキストについて

光遠会では、宮城顗先生の『大無量寿経講義』(大地の会) を、本願文の第一願より読み進めてまいりました。今月で還相廻向願 (第二十二願) までの講義が終わり、一応の予定されていたところまで読み進みたことになります。参加者の皆さんの希望があったので、この後、変成男子願 (第三十五願) の箇所 (宮城テキスト34, 第135講, pp. 65-92) へと進み、一旦会での宮城先生のテキストの輪読は終了とさせていただきたいと考えています。

今後、どのテキストを輪読するかは、只今検討中なのですが、以下の三つの案があります。

  • 竹中智秀『浄土真宗の葬儀』
  • 竹中智秀『浄土真宗の儀式の源流—『法事讃』を読む—』
  • 安田理深「展開する本願」(『大地』所収, 大法輪閣 より一部?復刊)

宮城先生のテキストは 大地の会 が出版 (非売品) してくださっていますが、「大地の会」とは、『大無量寿経』正宗分を聞く会として1963(昭和38)年に発足された会で、講義は安田理深先生がご担当されて、1981年までの18年間、「展開する本願」と題して続けられました。安田先生の後、私たちが読んでいた宮城顗先生、さらに、宗正元先生、藤元正樹先生、大河内了義先生、和田稠先生が講義を担当され、2006年までの24年間の長きに渡り、聴聞会は続きました。(講義の一部は 大地の会 で公開されています)。

大法輪閣 より復刊されている『大無量寿経講義』シリーズ (一〜六) の目次を見ると、安田先生の講義には以下の内容のものがあるようです。

  • 一. 「根底に流れるもの —大無量寿経正宗分講義ノート—」
  • 二. 「展開する本願 —第一願より第十七願まで—」
  • 三. (安田先生のものはなし)
  • 四. 「展開する本願」
  • 五. 「恒沙の信士 —三願転入について—」
  • 六. 「真宗の人間(別稿)」

これらの安田先生のご講義のうち、どの部分を輪読するか、また、その他のテキストの希望もあると思いますので、その点も含め今月の学習会でご相談させてください。

竹中先生のテキストは、割と最近出版された本でご存知の方も多いと思います。一応、アマゾンのリンクだけはっておきます。

第51回勉強会のお知らせ

花の便りが相次ぐ今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか。

さて、4月の学習会のご案内をいたします。

日時: 2019/04/25 (木), 18:00-20:00
場所: 難波別院 研修ホール 第二会議室
範囲: 宮城顗『大無量寿経講義 三十』(大地の会, 2003), 第120講, pp. 89--120
発表者: 後藤裕司さん

今月の箇所で、長らく続いた還相廻向第22願の講義が終わります。今回も前回と同じ「第二会議室」です。お間違いのないよう、ご確認ください。多くの皆様のご参加をお待ち申し上げております。

また、今月、会計さんより報告があると思いますが、光遠会では毎年4月に年会費 (3,000円) を集めています。当会では、皆様からの年会費によって、別院への会処礼やサイト運営費、その他の必要経費に充てさせていただいております。本年度もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、宮城先生のテキストにしばしば引用される宮沢賢治ですが、彼の思想形成において真宗が大きな役割を果たしていたことは、広く知られています。特に暁烏敏は、彼の父政次郎との交流が深く、しばしば花巻を訪れていたようです。その影響を受けた賢治は、十六歳の時に「歎異抄の第一頁を以て小生の全信仰と致し候」と、父宛ての手紙に記すほどであったそうです。

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後列中央の法衣姿が暁烏敏, 前列左から二人目が賢治

正木晃先生のご講義