毎日茹だるような暑さが続く中、みなさまにはご健勝にて、為法精進のことと拝察します。
さて、7月の学習会は以下の通りです。
日時: 2017/07/28 (金曜日), 18:00-20:00 場所: 難波別院 事務所会議室 範囲: 宮城顗『大無量寿経講義 二十六』(大の会, 2001), 第103講, pp. 65-90 発表者: 入江 宥さん
開催場所は前回同様、別院事務所と教務所の間の「事務所会議室」です。今回からいよいよ本願文の頂、第18願の講義です。たくさんのみなさまのご参加をお待ち申し上げております。
なお、来月8月の学習会は例年通り「お休み」とさせていただきます。その代わりに本山近くで泊まって自分たちだけで作る奉仕団のようなものを企画したいと考えているのですが、詳しくは学習会当日に相談させてください。
さて、今回は著書ご紹介。中下大樹さんの『悲しむ力』。
中下さんは大谷派僧侶で超宗派ネットワーク「寺サンガ・ネットワーク」代表を務められ、「いのち」をキーワードにした様々な活動をなさっています。近年は中下さんのように宗派にこだわらず、様々な分野で活躍される僧侶の方が増えています。浄土真宗に限っても、青江覚峰さん (暗闇ごはん, 大谷派), 三浦明利さん (尼さんシンガー, 本願寺派), 宗元英敏さん (宿坊光澤寺, 本願寺派), 光澤裕顕さん (お坊さん漫画家, 大谷派), 説田真仁さん (寺かふぇ, 大谷派), 羽田高秀さん (坊主BAR, 本願寺派), 浦上哲也さん (死の体験旅行, 本願寺派) などなど、多くの方々が各方面でご活躍なさっています。
本書『悲しむ力』は、中下さんの活動の中で出遇った人々との体験が「悲しみの共有」というテーマを中心に語られています。語られている内容は氏の具体的な体験中心なのですが、私はその多くの体験に自分自身の体験を重ね合わせて読んでいました。個人の体験は、それが独自の体験であっても、人間としての深い体験であればあるほど多くの人の共感を呼ぶ普遍性を帯びるのではないかと感じます。「ヒトノ イタミノ ワカル ヒトニ ナッテネ」は、私の心にも深く響きました。それでは。